瓜子姫とカラス
あまのじゃくが瓜子姫に成り代わっている、ということをカラスが知らせる、 というオチは結構多いです。 カラス=鳥は瓜子姫が殺されるバージョンにおいて、瓜子姫の魂の化身である、という説もあります。 しかし、ほんとうにそれだけでしょうか? ここでは、ちょっと違った推理をしてみましょう。 以前、「瓜子姫は実話だった」という推論を述べました。 「両親の留守の間に、悪い女がやってきて娘を殺す」という事件がもとになっているのではないか、と。 その推論が正しいとしたら、カラスは大きな意味をもってきます。 カラスの特徴はなんでしょう? それは、死肉をあさることです。 無残にも殺された娘の死体は、どこかへ遺棄されたでしょう。 それをカラスが見つけてついばみます。やがて、他のカラスが何羽もあつまり……。 それを異様に思った村人が調べて、娘の死体を発見したのです! それが元となって、 カラスが姫の死を知らせる という話が作られたのではないでしょうか? そう考えると……ちょっと背中がゾク! |