瓜子姫地図 生存・死亡

赤丸……死亡型
緑丸……生存型


同朋舎の『日本昔話通観』収録の類話を元にして分布図を作成しました。
資料そのものが戦後に収集されたものであり、また採集もれなどの可能性もあるため「完全に正確」というわけではありませんが、ある程度の傾向は分析できると思われます。

地図から見えること

1、東日本は死亡型。西日本は生存型が多い
だいたい長野を境に分布がわかれています。

2、全体的に日本海側に偏っている
日本海に浮かぶ島でも採取されていることから、「瓜子姫」は日本海経由で伝播していったことは間違いないようです。

3、東北と中国地方に集中している
この二地域は優秀な研究者が多く、昔話が多く採取されている、ということもありますが、この二地域を中心に語られていることは間違いないでしょう。

4、東北でも青森西部(津軽地方)では生存型が多く、中国でも中国山地は死亡型が多い
これは、非常に興味深い問題であり、また確実なことは言えません

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