瓜はどこから来たのか?

瓜子姫は、瓜から生まれたから「瓜子姫」なわけです。
わかりやすいですね。
しかし、必ずしもそうでない場合や、瓜から生まれる場合でも、その瓜の由来にいくつかのバージョンが存在します。

瓜から生まれるタイプ
・瓜は川を流れてくる。
・川を流れるのは箱。その中に瓜が入っている。
・畑の瓜
・川を流れていた、または畑の瓜を戸棚にしまうと、娘に変化した。


瓜から生まれないタイプ
・瓜畑に捨てられている。
・川を流れてきた瓜を食べると、身ごもった。



など、桃太郎とおなじようにかなりバージョンが豊富です。

もともと川を流れてくるタイプのものが主流であるという説が一般的です。
もっとも古い文章化された瓜子姫として「御伽草紙」の「瓜姫物語」があり、それは畑で瓜を拾うバージョンですが、その挿絵には物語りに出てこないにも関わらず川が描かれているのも、このお話がもともと「川」が重要なキーだったことがうかがえます。

これには、川は天(異世界)とつながっている、という信仰があり、その流れに乗って、天の子どもである瓜子姫が流れ着いた、という解釈にもつながってくるようですね


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