瓜子姫の大きさは?

瓜子姫は、生まれたときどのくらいの大きさだったのでしょう?
いまは、ほとんどの話で「川上から大きな瓜が」と語られており、そのことより「大きな瓜=人間の赤ん坊が入るサイズ」と類推されます。
しかし、

実は、「瓜は大きくなかった」という研究もあるのです。

「大きな瓜」というのは、語り継がれているうちに変化したもので、本来は普通のサイズの瓜であり、「到底普通のサイズの人間(赤ん坊だとしても)」が生まれるような大きさではなかった、というのです。
つまり、『瓜子姫』は、『かぐや姫』、あるいはヨーロッパの『親指姫』のように、通常では考えられない小さなサイズで生まれてくる、「小さ子譚」というのが、本来の形だった、ということです。

これは、『かぐや姫』が早くから文学作品化されたのに対して、『瓜子姫』が素朴な土着の昔話として語り継がれてきた結果かもしれません。
『かぐや姫』は本来の形を残し、『瓜子姫』は、「そんな小さい人間がいるはずない」と考える話者が介在するこおtにより、本来の形が変えられてしまう、ということでしょうか?
やはり、日本昔話には謎がおおいものです。
戻る
inserted by FC2 system