どこまで許される? ストーリーの脚色

別項目でも述べましたが
物語の根幹を変えなければ、脚色はかまわない
と考えています。
とくに瓜子姫は
「残酷」「卑猥」「恐怖」といったマイナスイメージが透けて見えるため、一般に向けて普及して行くためには大幅な脚色もやむなし、と考えております。

別項目であげたことのおさらいとしては
卑猥なイメージの払拭 あまのじゃくを女性として据えることで解消こちら参照
残酷なイメージの払拭 瓜子姫は死なず、あまのじゃくも成敗されないことで解消
「怖い」というイメージの払拭 あまのじゃくは瓜子姫を楽しそうに誘う、瓜子姫もあまのじゃくに進んでついて行く展開でソフトに
ストーリーの矛盾点の解消 瓜子姫失神型をとることで解決 こちら参照
瓜子姫の没個性 徹底的に素直で無垢を強調して、逆に個性とする こちら参照

  
といったことを主張しました。

さて、それ以上に、脚色が必要な箇所はあるでしょうか?

ロマン
児童文学者の平林英子さんは「うりひめ(瓜子姫の別名)の話が普及しないのは、この話に夢もロマンもないからではないか」と主張されておりますが、たしかに。
夢もロマンもありませんね。
このお話は、そもそも「瓜子姫の災難」が題材ですが、瓜子姫の人生においてどんな意味をもつのでしょう?
「ただのいやな思い出」でしかないのではないでしょうか?
そこで、大幅な脚色
瓜子姫は、この事件をきっかけに、人生を好転させる
というのをいれるのはいかがでしょう?
例として
「事件によって、新しい出会いがあった」
それは、将来の伴侶、などという展開は(少々ベタですが)
それにより、この事件も単なる嫌な思い出、ではなく「後になって笑って思い出せる」ものとなり、読後感が爽快になると考えます。
この脚色をいれた例を作ってみたので、興味があったら一読ください 

こちら

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