さあ、前回のつづきです

物語はいよいよ後半。
あまのじゃくのワナにかかって、意識を失ってしまったうりこひめですが・・・・・・。


「ようし、いまのうちにおれがうりこひめにばけてみんなをだましてやろう」

(33ページより引用)

この顔!
もう、悪ですよ、悪!
「なんだかいたずらなこども」という印象はもう当てはまりません!
大悪です。
すごい悪党です!

あまのじゃくは、うりこひめをおびでしばって木のえだにつるしてしまいました。

木につるされた、意識不明のうりこひめ

(34ページより引用)

考えようによってはものすごくアブナイシーン。
ちなみに、よくある「うりこひめの着物を……」というシーンは割愛されています。
子供向けであれをやるのはちょっと、という配慮でしょうか? わかっていないな……。

あまのじゃくは、うりこひめの家に着くと妖術をつかって変身しました。

うりこひめ、ではなくあまのじゃく。

(36ページより引用)

もはや、完璧すぎる変身です。通常、目つきが悪い、とかそれなりに分かりやすい点があるはずなんですが。
まさか、イラストレーターが新しい設定画をおこすのが面倒だった? とか。
ちなみに、妖術を使うのはまあ、ビジュアル面の強い絵本では妥当でしょう。
あのあまのじゃくがうりこひめに、どうやっても変装できるはずはない。



しばらくして、おじいさんとおばあさんが帰ってきました。
ふたりは、あまのじゃくの変身に気づきません。
ちないみに、外にはもうお嫁入りのかごが用意してありました。
着物を買ってその日にお嫁入り。
あわただしいですね〜。
おそらく、うりこひめをあまり長くしばられたままにしてはかわいそう、とう子供への配慮でしょう。

あまのじゃくはかごに乗ります。
途中で分かれ道に来たとき、左へ進むとうりこひめをつるして木の前を通るので、右へ行くようにたのもうとしますが、
いつも反対のことばかり言っているため、つい
「左へ行って」と言ってしまいます



「本物は私よ! と叫ぶうりこひめ

(44ページより引用)

うりこひめは、すでに意識をとりもどしていました。
そして、自分がほんものとうったえます。
ついに!
主役らしい活躍!


(45ページより引用)

あまのじゃくはボコボコにされました。
うりこひめとどちらがひどいめにあったのか?
は微妙なところです。

あとがき 

ユーモア、ね……。


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