なぜ、瓜子姫を普及させたいか2
「瓜子姫」は、未だに完成されていないお話です。 もともと「瓜子姫が殺害される」という形の話が、西に行くにしたがって「瓜子姫が最後に助かり幸せになる」 という話にかわっていったのですが、「姫が死ぬという前提」で進められた話を改定したため、多くの矛盾が残っています。 (細かい指摘は専門の項目をご覧になってください) そのため、本とする場合、作者が手を加える余地が多く残っている、と言えるわけです。 たとえば、「はちかつぎ姫」などはもはやほぼストーリーは完成していて、手を加える余地はほとんどありません。 それにくらべ、「瓜子姫」は、多く脚色を加える機会ののこされたお話であるのです。 そして、「タイトルだけは意外としられている」という点も見逃せません。 たとえば、「はまぐり姫」などは、存在自体がほとんど知られていないお話ですが、「瓜子姫」は「そういえば聞いたことあるな。どんな話かは知らないけど」という認識の方が多く、「どんな話だっけ?」と興味をもたれる方も多いのではないでしょうか? つまり、「瓜子姫」は、糸口さえつかめればもっともっと普及させられる可能性は大きいと考えられるのです。 そのため、「瓜子姫」は、「手を加えて完成させる」という楽しみと、「ある程度の知名度はある」という好条件がそろい、「自ら完成させ、それを普及させる」ことのできる昔話である、ということができます。 なので、ぜひ多くの方に「瓜子姫の完成、普及」に参加していただきたいと考えております。 |