主な登場人物

瓜子姫 瓜から生まれた女の子。瓜姫、瓜姫子、瓜子織姫などの別名あり。機織が上手で、器量よし。しかし、それ以外の描写は乏しく、性格などもはっきりしない。活躍の場も少なく、主人公のわりに影が薄い。そのため、タイトルが「うりこひめとあまのじゃく」となって、共同で主役とされることも少なくない。
縛られるだけで助けられる場合もあるが、無残にも殺される場合もある。

年齢考察
あまのじゃくに簡単に騙されるなど、無邪気なのか、素直なのか、バカなのか……と、どちらかというと幼い娘、といったイメージがある。「嫁入り前」というパターンが多いが、それは昔のこと。室町のころの適齢期は15前後だろうから、たぶんそれくらい(かぞえで15だとすると、いまの年齢だと13)だろう。
あまのじゃく 一般的に鬼。いたずらが大好きな子鬼。性別は女性・男性どちらの場合もあり。話によって違う。また、あまのじゃくではなく山姥、狼、村の嫌われ者などの場合もあり。

動機
なぜ、瓜子姫を攫ったり殺したりするのか?
女性の場合「瓜子姫に変わってお嫁にいきたかった」「もてている瓜子姫が憎かった」といった理由が多い。しかし、男性の場合ははっきりしない。おそらく、男性の場合、性的な暴行が目的だったのであろうが、生々しすぎるため、描写を抑えてのではないか?
おじいさんとおばあさん 瓜子姫の養父母。若い男女の場合もあり。話によってはあまのじゃくを惨殺する。
からす 多くの話で、なぜかなんの複線もなく現れ、なんの脈略もなくあまのじゃくの悪事を語る。もともと瓜子姫が殺害されるバージョンにおいて、『瓜子姫の魂の化身』とされていたらしい。話が変化しても、それが残った、ということのようだ。


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