コーキ出版 1977年
絵本ファンタジア30 うりこひめ
文:竹本員子 絵:田木宗太

うりこひめ、ってすごく怖い話!
この本が人生最初のうりこひめだったひとは、みな例外なくそういう感想を抱いたでしょう。
現在、
「うりこひめ、って怖い話!」
というイメージを持っているひとは、もしかして、多くがこの絵本を最初に読んだひとかもしれません。

内容は、北陸などでたまにある
「あまのじゃくがうりこひめの体をのっとる」タイプ。
で、うりこひめは息絶えてしまう、悲しい展開です。
その悲惨なストーリー

「綺麗」というより「怖い」うりこひめ
「本気で怖い! 泣く!」というくらいすごい迫力のあまのじゃく、

と、挿絵のほうでも破壊力を発揮し、


多くの子供達の純粋な心に深い傷をつえた罪つくりな絵本です
(なお、挿絵は著作権の都合上掲載しません)

現代においては、むしろ「怪談」として接したほうがいいのかもしれませんね。
「ママ、こわいよ〜」とか、子供が親に泣きついたりして。
現代では新品は手に入らないでしょうが、図書館などにはあるようなので、一読の価値はあると思います。

総括
インパクトは最高なので、むしろ
「うりこひめの名を決して忘れないよう刻印する」
には最適かもしれません。

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