瓜
瓜子姫がメジャーでない要因にひとつとして、 「瓜がなじみのある果物でなくなった」というのも大きいでしょう。 昔は、「夏の果物の定番」で、日本人にとても親しまれた果物でした。 しかし、 文明開化とともに、その地位は脅かされます。 西洋から、メロンがやってきたのです! 瓜もメロンも、味同じ瓜科なので味は似ています。 しかし、 味は似ていても、甘みの強さなどでメロンは瓜に圧倒的な差があり、はるかにおいしいのです。 それでも、メロンが日本では栽培しにくいことなどから、しばらくは瓜もがんばっていました。 しかし、 栽培方法の進化 日本の気候でも良く育つ品種の改良(アンデスメロン、プリンスメロンなど。とくに、プリンスメロンはマクワウリの交配種) などにより、メロンはだんだんと安価になって普及し、それと反比例して瓜は姿を消していきました。 いまでは、漬物用のシロウリと、煮物用のトウガン(冬瓜)がぎりぎりがんばっているくらい。マクワウリなんぞ、食べたどころか、見たことのあるひとすら少ないでしょう。 ひとによっては、「瓜ってなに?」 というひともいるかも。 いまでも人気の果物である桃から生まれた桃太郎はメジャー。 ほとんど見かけなくなった瓜から生まれた瓜子姫はマイナー。 う〜む |