病院の待合室作戦
子供が昔話にふれる機会というのは、やはりなんだかんだいっても書籍、小さい子供の場合は絵本のようですね。 アンケートを取ってみて、そういう結果がでました。 いくらメディアが変化しようが、昔話はアナログが基本なのでしょう。 ならば図書館や保育園の絵本で「瓜子姫」を置けば読んでくれる割合も増えるはず。 だけど、ああいうところはツテがないと本の寄贈は難しい。 と、そこでハタッ、と気づいたのは。 病院の待合室だ! 持病のため時々皮膚科に行くのですが、皮膚科というのは子供の患者が多いところ。 待合時間が長く、備え付けの本をお母さんに読んでもらってる子供が結構います。 そこに「瓜子姫」の絵本を置いてみたらどうだろう、と受診をした日、病院へ寄贈しました。 複数もっていた永岡書店版です。 しばらく健康に問題はなく行く機会もなかったのですが、久々に受診してきました。 本はあるかな? あった! けっこうボロくなっています。読まれているみたい。 待合室の子供たちも頻繁に手にとっています。よし、人気はそれなりにあるらしいぞ。 そのうち、幼稚園くらいの女の子がお母さんに「うりこひめ」を読んでもらいはじめました。 さあ、どんな反応をするかな。ドキドキ……。 お母さんは、うりこひめが倒れるシーンや、あまのじゃくに縛られるシーンで「わ、ひどいね〜!」としかめっ面。 子供は「うりってなあに?」「気を失う、ってなに?(挿絵のうりこひめを指差して)寝ちゃったの?」とあまり内容には興味がないご様子……。 どうも、あまりウケがよくないようでした。 はい。 |