桃の節句に瓜子姫の人形を飾ろう!

5月5日、「端午の節句」に金太郎の人形を飾ることがよくありました。
これは金太郎がクマやイノシシを投げ飛ばすような怪童であることから、「わんぱくでもいい。たくましく育って欲しい」という願いと、
将来、源頼光という侍の家来になり、都を荒らす妖怪酒呑童子を退治。名を坂田金時と改め出世した、ということから「将来大物になってくれ」という期待感がこめられているのでしょう。

さて、金太郎は、「昔話」というより「伝説」で、語り部による口伝ではなう、講談や歌舞伎で有名になった架空の人物です。
そのため、講談や歌舞伎が身近でなくなった現代では、「金太郎」のお話を完全に知っているひとは少ないでしょう。(おそらく、多くのひとは鬼退治の話を知らない。単に山の中でクマと相撲をとる話だと思っているはず)
しかし。
金太郎を知らない日本人はいません。
そして、金太郎の絵を描いてくれ、といえばだいたい同じような絵が出来上がります。
赤い腹かけ、おかっぱ頭、まさかりをかついでいる、といった。
金太郎は、ここまで日本人に身近な昔話の主人公なのです。
講談や歌舞伎が遠くなっても、願いをこめた人形として愛され、その容姿も日本人の心に刷り込まれていったのです。

ならば。
我らが瓜子姫も人形を作り、それを3月3日、桃の節句に飾ってはいかがでしょう?
瓜子姫は可愛い女の子であり、お話には桃も出てきます(柿であることも多いですが)
お雛様の代わりに瓜子姫。そうすれば、もっと瓜子姫は身近になり、多くのひとに広まるはず!

しかし、

たぶん、この計画は無理でしょう。

なぜなら、金太郎の場合、上記のように親の願いとストーリーが見事にかみ合っています。

一方の瓜子姫は、
騙されて攫われ気絶させられ木に縛られ場合によっては殺され……しかも嫁入り前。
女の子のすこやかな成長を願う日に、親から見れば

「冗談じゃない! こんな縁起の悪い物!誰が飾るか!」

となるでしょう。

だれも飾りたくないでしょうね。
やっぱり……。


無念なり。

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