あまのじゃくは、いたずらでひとの嫌がることが大好きな性格。
そのため、誰からも相手にされません。
そんなある日、あまのじゃくは村人がこんな話をしているのを耳にしました。
「瓜子姫は、ほんとうにいい娘だ」
「気立てがよくて、美人で、そのうえ機織がじょうずで」
「ちょっと人が良すぎるけど、そこがまたかわいいんだよ」
などと、盛んに瓜子姫という娘のことをほめるのです。
「誰だ? 瓜子姫って」
あまのじゃくは色々調べてみました。
瓜子姫は村はずれのおじいさん・おばあさん夫婦の家に住む娘で、なんと川を流れてきた瓜から生まれたというのです。
「なんだ、妖怪じゃないか」
しかし、瓜子姫はいい娘として人気があります。
一方、自分は鼻つまみ者として嫌われています。
同じ妖怪として、あまりに不公平です。
「瓜子姫め、思い知らせてやる」
あまのじゃくはそう決心しました。

それから数日後。
おじいさんとおばあさんが町へ買い物へ行き、瓜子姫はひとりで留守番をしているという情報がはいってきました。
「よし、いまだ!」

いますぐ瓜子姫の家へ行こう


いや、まずは腹ごしらえだ
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